手荒れで手の甲や手のひらがかゆい!手湿疹の原因とスキンケア

手湿疹は、手荒れや主婦湿疹とも呼ばれ、皮膚炎の一つに分類されています。手のひらや手の甲、指などに水泡や痛みを伴うひび割れ、かゆみ、皮がむけるなどの症状が現れます。市販のハンドクリームや処方薬を使用しても一時的な改善のみで、またすぐに症状が現れることが多いです。そのため、手湿疹の原因を特定し、自分に合った対処をすることが大切です。ここでは、手湿疹の原因とスキンケアについて解説します。

手荒れ・主婦湿疹(手湿疹)の原因

手湿疹は、水仕事をしている人によくみられます。他にも、様々な要因が重なることで、手湿疹が発生すると考えられています。

外的刺激による皮脂減少

皮膚は、皮脂膜によって覆われており、あらゆる刺激から守られています。水仕事などで湯や洗剤を使ったり、パソコンのキーボード・マウスの操作、紙を触るといった行為によって、皮脂が過剰に落ちてしまうと、皮膚が刺激に弱くなります。

このような刺激に頻繁に晒される主婦や美容師、事務職員、飲食店員、作業員などが手湿疹に悩まされることが多いため、職業性皮膚炎とも捉えられます。

皮膚バリア機能の低下による様々な湿疹変化(かぶれ)

皮膚はいくつもの層で構成されており、その最上層にあるのが角質層です。角質層は20~30もの層で構成されており、外部刺激に対して強くなっています。しかし、皮膚を守る皮脂の分泌量が少ないため、一度皮脂が落ちすぎると回復に時間がかかり、外部刺激に弱くなって、かぶれや湿疹などができるようになります。

手荒れになりやすい体質・素因

同じ職業に就いていても湿疹ができる人とできない人がいます。過去にアトピー性皮膚炎であったり、皮膚のバリア機能が低下していたりする人に多くみられます。また、手湿疹は冬に悪化し、夏は改善に向かう傾向があります。

治療と対処法

手湿疹の人の多くはアトピー体質があり、全くケアをせずに手湿疹を防げるといった状態まで改善することは困難です。手を刺激に晒すことがなくなれば手湿疹が改善する可能性がありますが、仕事や家事をやめることもできないでしょう。

そのため、手湿疹の治療と再発予防のためのケアが重要になります。手湿疹は炎症が起きている状態なので、炎症を抑えることを目的としてステロイド外用薬を使用します。そして、手湿疹ができにくい状態を作るために、スキンケアも必要です。

原因除去・排除
皮脂は水や湯に溶ける性質を持つため、湯はできるだけ使わず、水を使用するのも最小限に留めることが大切です。また、刺激の強い洗剤はできるだけ使わず、代替品を使用してください。洗剤を多く使用しなくても食器の汚れが落ちるように、使った食器は洗剤を混ぜた湯に浸けておきましょう。手湿疹の原因物質に触れなければならない職場にいる場合は、産科医と連携をとり、部署の配置転換を求めることをおすすめします。
薬物療法
炎症を抑えるステロイド外用薬を主に使用します。かゆみを伴う場合は、抗ヒスタミン薬を使用し、重症例にはステロイドの内服薬を使うこともあります。抗ヒスタミン薬は、かゆみによる掻き壊しを防ぐという重要な役割を担う治療薬です。抗ヒスタミン薬の使用について詳しくは、「ステロイドだけでは治らない?かゆみ止め内用薬を併用して湿疹を治す」をご参照ください。
刺激からの防御対策
どうしても洗剤や石鹸などに触れなければならない場合は、ゴム手袋やビニール手袋などを装着したり、事前に予防クリームを塗ったりすることが大切です。ゴムやポリエチレンがアレルゲンとなることもあるため、綿の手袋の上から着用することをおすすめします。綿の手袋は、水仕事をしていないときにも装着すると、手湿疹のリスクを下げられるでしょう。ただし、綿の他に化学製品が混ざっているものは刺激になるので、肌と相性がよい綿100%のものを選んでください。
保湿剤
手の皮脂は、一度落ちると回復までに時間がかかります。乾燥した状態は、小さな傷が無数についているのと同じ状態と言えます。そのため、乾燥しないようにプロペトなどワセリン基剤や亜鉛華軟膏などで保湿することが重要です。ひび割れなどが起きている場合は、どちらも使用するとよいでしょう。肌の状態が改善に向かっているのであれば、状態に応じてヘパリン類似物質や尿素軟膏、サリチル酸ワセリンなどを併用することをおすすめします。1日に5~6回は塗るようにして、手洗いや水仕事で流れた場合は、その度に塗り直しましょう。また、水仕事の前にしっかりと塗り込むことも効果的です。
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