顔にできるブツブツとかゆみ!顔の湿疹について

顔にできるブツブツの原因には、湿疹やニキビ、酒さなどがありますが、かゆみを伴うものは湿疹の可能性が高いです。湿疹にも様々な種類があるため、まずは原因を突き止めることが大切です。ここでは、顔のブツブツの種類や原因について解説します。

顔がブツブツになる湿疹の原因

顔の湿疹の原因は、外的因子と内的因子に分類されます。外的因子には、刺激物質やアレルゲン、内的因子はアトピー素因などがあります。外的因子によって起こる湿疹は、接触皮膚炎(かぶれ)や日光皮膚炎など、内的因子によって起こる湿疹は、アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎などです。

かぶれ(接触皮膚炎)

皮膚に刺激性の物質が触れるだけで起こる場合と、特定の物質によるアレルギー反応によって起こるものがあります。接触皮膚炎は、一般的に「かぶれ」と呼ばれており、顔にできることが多い湿疹には化粧品かぶれがあります。

そのため、化粧品を使用する機会が多い女性は、顔に湿疹ができやすいです。化粧品を変えた場合に突然湿疹ができることもありますが、継続的に化粧品による刺激を受け続けることで湿疹や赤み、かゆみなどが出ることもあります。このようにしてできる湿疹は、アレルゲンを排除する生体の機構が作動することで発生します。

治療では、炎症を抑えることを目的としてステロイド剤を外用し、抗アレルギー剤を内服してアレルギー反応を抑えます。原因となる物質を特定できる場合は、その物質を避けることが大切です。

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日光皮膚炎

外出していて、帰宅後に顔や首など露出している部位の赤みやかゆみに気づいた場合は、紫外線によって起こるアレルギー性皮膚炎の可能性があります。紫外線によって起こる皮膚炎を日光皮膚炎といい、水疱や赤み、湿疹などが発生します。日光を長時間浴びることで起こるため、日焼け止めクリームで予防することが大切です。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、悪化と改善を繰り返して長期間にわたって続く難治性疾患です。かゆみを伴う湿疹が肘や膝などにでき、顔には赤みを伴う湿疹が現れます。乾燥した状態になり、フケのようなものが出ることもあります。

アトピー体質の人は、先天的に皮膚のバリア機能が低下していることが多く、簡単に細菌やウイルス、その他の様々なアレルゲンが体内に侵入してしまいます。そのため、アレルゲンに対する反応として湿疹が起こりやすいです。

アトピー体質の人は、顔の汗をかきやすい額などに湿疹ができやすいとされています。また、花粉やほこりなどもアレルゲンであるため、露出している顔に症状が強く現れやすいです。さらに、皮膚のバリア機能が低下していることにより、紫外線による日光皮膚炎も起こしやすくなっています。

適用される治療法は、アトピー性皮膚炎の程度によって異なります。軽症の場合は、保湿剤を塗って皮膚のバリア機能を補い、かゆみが強い場合は抗アレルギー剤を内服します。中等症以上の場合は、ステロイド剤を外用して炎症を抑えます。顔の皮疹に対しては、アレルギー反応を抑えることを目的として、免疫抑制剤のタクロリムス水和物(プロトピック)軟膏を適用する場合があります。

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脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、過剰に分泌された皮脂が遊離脂肪酸という刺激物質に変化し、皮膚を刺激することで皮膚炎を起こすものです。顔や頭、額、脇、股など皮脂の分泌が活発な部位に起こります。脂っぽいフケのようなものが出る湿疹や薄いかさぶたのようなものが張った赤みを帯びた湿疹がみられます。症状は左右非対称に現れることが多く、かゆみを伴うかには個人差があります。頭部に発生した脂漏性皮膚炎が悪化すると、脱毛することもあります。

乳児や高齢者に多く、乳児の脂漏性皮膚炎は「乳児脂漏性湿疹」と呼ぶ場合があります。
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高齢者の脂漏性湿疹は、口の周りや鼻翼、眉毛のあたりに発生し、乾燥しやすい冬に悪化することが多いとされています。

脂漏性皮膚炎の治療では、外用抗真菌薬を使用します。1~2週間程度治療を続けることで、症状が改善することが多いです。改善しない場合は、外用ステロイド剤を使用することもあります。また、かゆみを伴う場合には、抗ヒスタミン剤を内服します。

口囲湿疹

口囲湿疹は、唇の周りが赤く腫れたりざらついたりして、痛みを感じるものを指します。ニキビのようなものができることもあります。10~60歳代の女性に多く、特に40歳代に好発します。皮脂の分泌が活発になる何らかの原因や酒さ素因が根本の原因になっていると考えられています。多くは、ステロイド外用剤を不適切に使用することで起こり、この場合はステロイド外用剤の副作用である皮膚の萎縮や毛細血管の拡張、潮紅を伴うこともあります。

他に、化粧品や保湿剤などを使用することで、皮膚の常在菌のバランスが変化したり、毛包虫に感染したりすることも原因となります。さらに、紫外線に長時間当たることや月経前、妊娠なども要因となるとされています。

治療では、ステロイド外用剤が原因の場合は使用を中止する必要があります。テトラサイクリン系抗生剤や抗アレルギー剤を内服し、ダラシンTゲル、イオンカンフルローションなどを外用します。

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