かゆみが止まらない!湿疹の原因まとめ

湿疹を引き起こす主な病気には、アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎(かぶれ)などがあります。また、湿疹は、物理的刺激や化学的刺激、アレルゲンの摂取や接触、体質的な要素など様々な原因で発生します。ここでは、湿疹ができる原因や治りにくい理由について解説します。

湿疹の原因

湿疹の原因は、外的因子と内的因子の大きく2つに分けられます。外的因子は、刺激物質やアレルゲンなどで、内的素因はアトピー素因などです。外的因子がきっかけとなりますが、身体の内部で起きていることには内的因子が関係しています。つまり、内的因子と外的因子が絡み合うことで、湿疹が起こります。

直接刺激

刺激性の物質に触れることで炎症が起こり、湿疹が発生します。物質そのものに刺激性がある場合は、アレルギーの有無に関係なく湿疹が起こる可能性があります。普段から触れる機会がある刺激性の物質としては、洗剤やシャンプー、リンスなどが挙げられます。

洗剤の原液に触れることで湿疹がでる場合もあれば、毎日のように水仕事を繰り返して、弱い刺激を受け続けることで湿疹が出る場合もあります。ゴム手袋や下着、靴、アロエ、イラクサなども刺激性の物質です。

アレルギー反応

特定の物質に対してアレルギーを持つ人が、その物質に触れることによって湿疹が発生します。アレルゲンとなる物質に触れると、体内で抗体が作られます。そして、次に同じ物質に触れると免疫が反応して湿疹が現れます。

乾燥肌

洗浄力が強い石鹸で洗う、空気の乾燥、発汗の低下、加齢などの要因で、肌の潤いを保つセラミドや天然保湿因子、皮脂などが減少すると、皮膚が乾燥してしまいます。すると、ひび割れが起きたりかゆくなったりします。さらに乾燥が悪化すると、皮脂欠乏性皮膚炎という湿疹が現れることもあります。

家族歴・既往歴

湿疹を主体とするアトピー性皮膚炎に関しては、遺伝子解析の研究の結果、皮膚のバリア機能や免疫に関連する遺伝子が要因となることが判明しています。遺伝性はそれほど強くないとされていますが、このような遺伝子がアトピー性皮膚炎の親から子へ遺伝することで、子もアトピー性皮膚炎を発症すると考えられます。

また、アトピー性皮膚炎は、気管支喘息やアレルギー性鼻炎・結膜炎があると発症しやすいといわれています。

皮膚のバリア機能遺伝子
皮膚の表面にあるバリアのことを指します。表皮細胞と、表皮細胞から細胞核が抜けたものである角質で構成されています。皮膚の水分の蒸発を適正に保つことで刺激に強い状態を維持し、異物や外敵の侵入を防ぎます。柔軟性を持つため、バリア機能によって肌の動きが妨げられることがありません。様々な分子が合わさってできており、常に生まれ変わり続けています。
バリア機能に必須なフィラグリンという蛋白が遺伝子変異を起こすと、バリア機能が障害されて異物や外敵が侵入しやすくなるため、湿疹を主な症状とするアトピー性皮膚炎を起こしやすくなります。
免疫関連遺伝子
免疫グロブリンE(IgE)は、アトピー性皮膚炎の原因となる抗体で、健康な方は極めて低濃度で血液中に存在します。アトピー性皮膚炎や寄生虫感染の人は免疫グロブリンEの濃度が高くなります。アトピー性皮膚炎に関する遺伝子を持っていると、IgE抗体が作られやすくなるため、体内に侵入したアレルゲンに過剰に反応して湿疹ができやすくなります。

湿疹がなかなか治らない原因

刺激性の物質に触れたり強く乾燥したりすることで起こる湿疹は、原因を取り除けば改善するでしょう。しかし、原因によっては、なかなか治らない場合もあります。湿疹がなかなか治らない場合に考えられる原因をみていきましょう。

先天的素因

アレルギー反応は、免疫システムがアレルゲンに対して過剰に反応することで起こります。皮膚のバリア機能が低下していたり、IgE抗体が作られやすくなっていたりすることで起こりやすくなります。このような状態を改善できればよいのですが、完治させる方法は確立されていません。そのため、湿疹やかゆみへの対症療法を行うことになります。

かゆみによる悪循環

アトピー性皮膚炎は、過度のストレスや乾燥、高温などの要因でかゆみが強くなります。掻かないように注意していても、無意識に掻いてしまい、湿疹が悪化したり拡がってしまいます。その結果、皮膚の状態が更に悪化して外出することが嫌になり、更にストレスが溜まってしまうという悪循環に陥ります。

外出をすると、花粉や発汗など皮膚炎の悪化の要因に晒されることになりますが、引きこもりがちになっても、湿疹の悪化を招く恐れがあります。

悪循環から脱出するには、適切な対処でかゆみを抑えることが重要です。詳しくは「なかなか治らない湿疹!病院で治療するには?」をご参照ください。

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