湿疹お薬ナビにようこそ

湿疹は皮膚炎と同じ病気として扱われています。皮膚科の診療においては、湿疹を訴えて受診する患者が最も多いとされています。かゆみや赤み、漿液性の丘疹、落屑(らくせつ)などが主症状で、角化細胞間にむくみが生じていることが特徴です。湿疹が露出部位にできることで、劣等感を抱いてしまい、日常生活に支障をきたすことがあります。特に、首の周りなどの湿疹は悪化しやすく、黒く変色することもあります。

「湿疹お薬ナビ」では、湿疹の悩みを解決できるよう、症状の解説から適切な治療法まで、あらゆる役に立つ情報を発信しています。また、湿疹は再発しやすいため、一度治っても安心できません。ここでは、再発防止のためのセルフケア情報についても、随時お知らせしています。

なぜ私だけ湿疹が起きやすい?と思っている方へ

なぜ、自分だけに湿疹が起こりやすいのかと悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。自分だけが肌が汚いと抱え込まないようにしてください。皮膚の見た目だけで人の価値が決まるのではありません。しかし、そうは言っても、そこまで前向きになれないという方もいるでしょう。まずは、外見にそのような特徴があっても素晴らしい方がいるということを知るために、様々な人と交流することが大切です。

また、同じ悩みを抱える方同士で交流することで、気持ちが軽くなるでしょう。当サイトは、湿疹の悩みを抱えている方のために立ち上げました。ここで紹介している湿疹の原因や治療法、セルフケアなどを参考にしていただき、少しでも本来の日常生活を取り戻せるようお力になれればと思います。

湿疹とは

湿疹とは、皮膚の表面に起こる炎症性の病気です。外的刺激や内的刺激によって起こり、かゆみやヒリヒリ感を伴います。表皮細胞間浮腫から水疱が形成され、赤みや丘疹、小水疱から苔癬化(皮膚が厚く硬くなる)に至る可能性がある皮疹の総称です。

湿疹の原因は様々

湿疹は、体質や遺伝子の影響で発症リスクが高まります。このような体質や遺伝子を持つ人は少なくないため、湿疹に悩んでいる方も多いと言えます。
湿疹の原因は様々ですが、外的因子と内的因子の大きく2つに分けられます。外的因子としては、特定の物質に対してアレルギーを持つ人しか起こらないアレルギー反応と、アレルギーの有無に関係なく物質に触れることで湿疹が起こる直接刺激が挙げられます。
そして、外的因子に皮膚のバリア機能や免疫に関する遺伝子の影響などの内的因子が合わさることで湿疹ができます。

また、ストレスが原因でかゆみが悪化し、掻き壊してしまいます。すると、湿疹が悪化して見た目が更に気になってしまい、ストレスが溜まるという悪循環に陥ります。

関連リンク:かゆみが止まらない!湿疹の原因まとめ

アトピー体質で起こる湿疹

アトピー体質の方は湿疹が起こりやすいですが、根気よく治療を続けることで症状をコントロールして、元通りの生活に戻れる可能性があります。アトピー体質とは、皮膚のバリア機能が低下していたり、アレルギー反応が起こりやすくなる免疫関連遺伝子があったりする状態を指します。

アトピー体質の方は、身体が温まるとかゆくなり、患部を掻き壊して悪化させてしまいやすいです。掻き壊すことで、細菌やウイルスに感染して水疱ができる場合があります。また、眼の周りを強く掻くことで白内障や網膜剥離などを起こすこともあります。

関連リンク:アトピーは湿疹?アトピー性皮膚炎とは?

アレルギーで起こるかぶれ

アレルゲンに接触することで湿疹が発生します。これを接触性皮膚炎といい、一般的に「かぶれ」とよばれています。アレルゲンは人によって異なるため、まずは検査を受けることが大切です。アレルゲンの接触を断つことができれば、アレルギーによる湿疹のほとんどを改善できる可能性があります。アレルゲンとなり得るものには、シャンプーや洗剤、ゴム、植物、衣類などがあり、いずれも日常生活で触れる可能性が高いものばかりです。

関連リンク:皮膚がかゆい!かぶれという湿疹が原因かも

湿疹が起こる環境要因に要注意

職業上、金属や染毛剤、ゴムや合成洗剤など皮膚への刺激が強い物質を触らざるを得ないことによって、湿疹が起こることがあります。また、ぬいぐるみやカーペット、ソファなどに繁殖したダニやカビが原因となっている場合もあるため、こまめに換気をすることが大切です。さらに、ストレスによってかゆみが強くなり、湿疹の悪化を招くこともあります。このように、何が湿疹の原因となっているのかを判別することは、治療に向けてのファーストステップです。

関連リンク:ストレスや汗が湿疹を引き起こす?湿疹の外的原因を解説

顔のブツブツや手荒れは湿疹の可能性が高いって本当?

湿疹は、皮膚があるところであればどこにでも発生します。原因によって湿疹の種類が異なり、同時に対策も異なります。また、かゆみや腫れは必ずしも湿疹とは断言できないため、まずは自分の湿疹の種類や原因をしっかりと理解することが大切です。

実は湿疹は様々な種類があることをご存知ですか?

湿疹は、アトピーとかぶれの他にも様々な種類があります。例えば、皮脂が刺激性のある遊離脂肪酸に変化して、皮膚を刺激することで発生する脂漏性湿疹があります。赤みを伴う斑状の皮疹が現れ、頭にできるとフケが出ることが特徴です。逆に、皮脂の分泌が低下して乾燥することで起こる皮脂欠乏性湿疹もあります。さらに、石鹸や温水、機械的刺激などが原因で手のひらや手の甲などにできる手湿疹、おむつを着用している人にできるおむつ皮膚炎、汗と皮脂のバランスが崩れることで起こる異汗性湿疹などがあります。

関連リンク:湿疹にはどんな種類と症状がある?

赤ちゃんの湿疹とは?

皮膚の最も外側にある角質層は、肌のバリア機能を担っています。子供は大人と比べて角質層が半分~3分の1程度の厚みしかないため、湿疹が起こりやすいです。しかし、アトピー体質などがなければ湿疹は一時的なもので、完治できることが多いとされています。また、赤ちゃんは母親のお腹の中で受けたホルモンの影響により、一時的に湿疹が起こりやすくなっています。対処法は大人と同じですが、薬の強さや量が異なるので、医師の指示に従いましょう。

関連リンク:赤ちゃんは湿疹になりやすい?新生児・赤ちゃんの湿疹まとめ

顔のブツブツは湿疹?かゆみがあるかどうかがポイントです

顔にも湿疹はできますが、顔のブツブツが必ずしも湿疹だとは限りません。そのため、自己判断でステロイド外用薬を使用することは避けた方がよいでしょう。例えば、外出後にブツブツができた場合には、紫外線による日光皮膚炎が疑われます。また、皮脂の分泌が多い額にできた場合には、脂漏性皮膚炎の可能性もあります。さらに、口の周りにできたブツブツは、ステロイド外用薬の不適切な使用によるものの場合もあります。

関連リンク:顔にできるブツブツとかゆみ!顔の湿疹について

手荒れは湿疹の可能性が高い!

手荒れは、手湿疹という湿疹の一つの可能性が高いです。主婦湿疹とも呼ばれ、水仕事をしている人に多くみられます。湯や洗剤、パソコンのキーボードやマウスの操作、紙を触るなどの行為によって皮脂の分泌が少なくなり、外部刺激を受けやすくなって湿疹ができます。原因となる水仕事などをやめることで改善が期待できますが、やめることができない場合は治療と予防のための対策が必要になります。

関連リンク:手荒れで手の甲や手のひらがかゆい!手湿疹の原因とスキンケア

間違ってはいけない!蕁麻疹(じんましん)と湿疹の違いとは?

湿疹は、かゆみと赤みを伴うブツブツが体の一部に現れます。それに対して蕁麻疹は、突然皮膚が盛り上がり、強いかゆみと赤みを伴うのが特徴です。湿疹の原因は、刺激性の物質やアレルゲンに触れ、皮膚のバリア機能の低下やアトピー体質などと重なることです。それに対して蕁麻疹は、食物アレルギーや細菌、ウイルスなどが原因となります。さらに、皮膚の摩擦や熱さ・寒さ、精神的なストレス、汗などによる蕁麻疹もあります。

湿疹と蕁麻疹は異なる性質を持ちますが、どちらもかゆみを伴います。そのため、かゆみを我慢できずに掻き壊してしまう場合には、抗ヒスタミン薬が第一選択となります。

関連リンク:症状はどちらも皮膚のかゆみ!湿疹と蕁麻疹の違いとは?

今度こそ治そう!正しい治療法で湿疹を改善

アトピー性皮膚炎は、悪化と改善を繰り返すため、良くなったと思っても油断ができません。また、良くなったのに再び悪化することで、治療に対するモチベーションが低下してしまうこともあります。しかし、それでも治療を続けなければさらに悪化してしまうため、仕方なく治療を受けているという方が多いでしょう。

「薬を塗り続けなければならない」と考えると辛くなるかもしれませんが、発想を変えて、「毎日薬を塗るだけで健康な人と同じように暮らせる」と考えれば、前向きな気持ちを持てるのではないでしょうか。

湿疹の治療を再認識して湿疹を治す

湿疹の治療には、主にステロイド外用薬を使用します。ステロイド外用薬は炎症作用が強く、安全性も確立されている薬です。湿疹の治療の効果はすぐには現れませんが、諦めずに続けることが大切です。

医師の指示に従って薬を使用することが効果的ですが、患者側としても、症状の進行状況を記録したり、湿疹の状態を写真に収めるなどして、医師とのコミュニケーションを強化する姿勢を持つことが重要です。そうすることで、治療の効果を最大限高められるでしょう。

湿疹の治療の目的は、症状を完全に消失させるか、日常生活に支障をきたさないような軽度の症状にまで抑え、薬物療法をほとんど必要としない状態にまで改善させることです。また、軽度あるいは軽微な症状は続くものの、急に悪化することはほとんどなく、悪化したとしても長引くことはない状態にすることも目標の一つです。

関連リンク:なかなか治らない湿疹!病院で治療するには?

ステロイドだけじゃない!湿疹には抗ヒスタミン薬も重要です

ステロイド外用薬は湿疹の炎症を抑える効果は高いですが、かゆみを消失させる作用はありません。そのため、ステロイド外用薬を使用していても、かゆみを我慢できずに患部を掻き壊してしまい、湿疹の悪化を招くことがあります。これまでの治療や努力が水の泡になることで、ストレスが溜まり、かゆみがさらに強くなることも考えられます。

このようなことから、クリニックではかゆみ対策として抗ヒスタミン薬が第一選択薬となっており、湿疹の治療において欠かせないものとなっています。第一世代抗ヒスタミン薬と第二世代抗ヒスタミン薬があります。第二世代抗ヒスタミン薬は、第一世代抗ヒスタミン薬で問題となっていた副作用が現れにくいため、日本皮膚科学会において湿疹の治療薬の中で第一選択薬として承認されています。

関連リンク:ステロイドだけでは治らない?かゆみ止め内用薬を併用して湿疹を治す

 
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